2024.08.05
初めての姫島村へ
大分市内の自宅から、東九州自動車道の宮河内ICに入り、杵築ICまで高速を走り、国東市国見町伊美の伊美港まで県道49号と県道31号を進むこと約2時間。伊美港からは姫島村までの姫島村営フェリーに乗車し、今月末にゼミ生たちと宿泊予定のキャンプ場に向かいました。
キャンプ場には1組の家族と、その後借りる予定をしているバンガローに2組の家族が訪れていました。浅瀬に広がるビーチはプライベートビーチ感たっぷりで美しい景色でしたが、遮るものがないためとても暑かったです。ちなみにバンガローは扇風機のみでエアコンはなかったですが天井が高く、裏にある林からの風か、外の暑さからは逃れることができる感じでテントを張るよりは過ごしやすいようでした。
今回の視察は、「令和6年度おおいた姫島ジオパーク調査研究活動助成」1に採択された研究活動の一環で、2024年8月26日から28日の3泊4日で松原ゼミの学生と共に持続可能な観光映像制作を行うため、ロケハン目的としてやってきました。
フェリー乗り場に掲示されていた「姫島盆踊り」はお盆に開催されるようです。YouTubeを探ると色々と動画を発見できました。
今回、宿泊先を抑えることができなかったので、残念ながら行けませんが、来年は早めに予約して実際に見てみたいです。
姫島名物車海老と「天一根(あまのひとつね)」
朝9時出発で姫島村には12時過ぎに到着したので、まずはご挨拶に伺った姫島村役場はお昼休みでした。そこで、マップも見ずにひとまず湾岸沿いをドライブしてみました。しかし島民もきっとお昼休みでご自宅か飲食店にいらっしゃるのでしょう。誰にも出会うことがなかったので、車でひとまずランチできそうなお店を探し行ってみると、お土産物とお弁当を売っているお店でした。そこでそのお店の方に、この辺りでランチできるところをお聞きし行ってみたお店は、姫島村で養殖されている車海老を使ったエビフライや塩焼きなど提供している「かのや」さんでした。お店の中におすすめで貼られていた「えびタコ丼」を頂きました。車海老はプリップリで、タコも新鮮な弾力感があって、お出汁は多分大分の甘いお醤油を使っているのか優しい甘さでとってもおいしかったです。お刺身は予約しないといけないそうで、今度は予約してから伺いたいと思いました。
ランチ後に、一旦姫島村のことについて詳しく知るため「時と自然の希跡ジオパーク天一根」2を視察することにしました。
こちらで展示物を見学して姫島村の島の形状、島の歴史、ジオパーク認定のあゆみなどの資料を拝見していたのですが、受付にいらっしゃったおおいた姫島ジオパーク推進協議会の堀内さんにお声がけ頂き、姫島村についてわかる動画を視聴させていただきました。
視察しに行く前に色々と資料を見ていましたが、この姫島村の神秘的な成り立ちが15分の映像にとてもわかりやすくまとめられていたので、学生にもぜひ今度見てもらいたいなと思いました。そして堀内さんに動画鑑賞後に色々とお話を伺うことができました。内容はまた改めて学生にシェアしたいと思います。
拍子水と姫島灯台
天一根のあと、斜め前にある姫島村役場へ改めてご挨拶に伺いました。こちらで今回令和6年度おおいた姫島ジオパーク調査研究活動助成の採択を頂いたお礼に伺ったところ、企画振興課長の山下様と、おおいた姫島ジオパーク推進協議会の濱田様にお会いすることができました。学生と共に姫島村の魅力を観光映像としてしっかり伝えられることができるよう頑張りたいと思います。
村役場を出たあと、天一根で頂いたパンフレットを見ていて、絶対見ておきたかった場所「拍子水」に行ってみました。こちらは、天一根で見せていただいた映像でも紹介があって気になって来たのですが、姫島の由来として「お姫様」の伝説や「姫島七不思議https://www.himeshima.jp/kankou/spot/nanafushigi」とされる伝説が言い伝えられています。特にその中の一つに「拍子水」という場所があり、姫島七不思議によると「お姫様がおはぐろをつけた後、口をゆすごうとしたが水がなく、手拍子を打って祈ったところ水が湧き出したので拍子水」ということで、そのお水は二酸化炭素を多く含む泉温約25℃の炭酸水素塩冷鉱泉だそうです。
拍子水に到着すると、軽トラに拍子水を大きなタンクに組み上げているお年寄りがいました。そこにお孫さんを連れたご近所の女性が来られ、お孫さんは家から海パン姿にスイミングキャップを被った出立ちで、女性とじゃれあい拍子水にお孫さんを突き飛ばしてお孫さんも冷たい拍子水にキャッキャと声を上げながら水遊びを楽しみだしました。
ついつい微笑ましく、その女性に話しかけると、お孫さんはいつも夏休み中はご両親に託されお孫さんを海やこの拍子水に水浴びに連れてこられているそうで、色々話をお聞きすることができました。特に興味深かったのが、その女性のお父様が元々この姫島村の灯台守をされていて、幼い時に灯台の管理棟で住んでいたそうで、九州の各地の灯台の管理棟で暮らしていたそうです。一旦街に出ていたけれど、姫島村に戻りずっとこの地区で暮らしてきたということで、村の様々な出来事などもお話ししてくださいました。ご自宅が、灯台と拍子水のちょうど間あたりにあって、また学生とともに伺ってもいいと許可をいただいたので、インタビューにまた寄せてもらおうと思います。
最初は、学生と一緒に研究活動をすることになった姫島村へのルート確認と、ロケハンで日帰りの予定だったので、帰りは4時半のフェリーで姫島村を離れ、その後国東半島を高速なしで抜け、別府手前から高速に乗り帰宅しました。このロケハンで出会った住人の皆様と直接色々お話を聞く機会を得て、大変有益なロケハンとなりました。
このロケハンの様子は動画にまとめ後日アップしたいと思います。
最後に、下記の動画では「姫島を遊び尽くす」と題し、YouTubeチャンネル沸騰大分【おんせん県おおいた観光チャンネル】のコンテンツに姫島村のモビリティや島観光ガイドでも拍子水の紹介もされていましたのでゼミ生もぜひ確認しておいてください。笑
- 令和6年度おおいた姫島ジオパーク調査研究活動助成
(研究課題名:おおいた姫島ジオパークにおける持続可能な観光映像の研究)
https://www.himeshima.jp/geopark-news/%e4%bb%a4%e5%92%8c%ef%bc%96%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e3%81%8a%e3%81%8a%e3%81%84%e3%81%9f%e5%a7%ab%e5%b3%b6%e3%82%b8%e3%82%aa%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%af%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%b4%bb%e5%8b%95
↩︎ - 時と自然の希跡ジオパーク天一根
https://www.himeshima.jp/geopark/amano-hitotsune ↩︎